- 2010-03-29 (月) 17:04
- お仕事のこと
先週、3連休をはさんで稼動が少なかったせいか、すっかり1週間以上滞ってしまいました。
すみません…。
今日は、最近感じる葛藤について書きます。
先日、ホームページの制作料金を下げたという事を書きました。
その後1件、電話での問い合わせがあったのですが、その時に考えされられたことを今日は紹介します。
それは、「サービスの価値」について。
その方は販売目的のホームページを作りたいとのことで、制作料金を単刀直入に訊かれました。
商品数やページ構成なども決まっており、商品写真の撮影に来て欲しい等、具体的なご要望がありましたので、すぐ料金提示が出来ました。
その方はご自分のことは話されず、こちらも最初の問い合わせの際には敢えて尋ねたりしませんので、どこの地域の方か等詳しい事は何も分かりません。
ただ、ホームページに記載している内容も直球で尋ねられたり等、雰囲気から推測するに、「ホームページ」とか「格安」といった言葉で検索して出てきた会社へ上から順に電話して料金を聞き、少しでも安いところを探していらっしゃるようでした。
結局、その方は
「どこも格安って書いてある割に全然安くないね…」
と言って電話を切られました。
おそらく、うちより先に電話した何社かに提示された料金もその方の考えていた予算より高かったのでしょう。
しかし私が聞いた感じだと、客観的にみてもお客さんの要望をあの料金以下で叶えられる制作会社さんはかなり少ないような気がしました。
個人デザイナーさんや学生アルバイトさんなら分かりませんが…。(実際その方がいくらぐらいなら出そうと思って頂けるのか、予算を聞けば良かったのでのすが。)
そこで私が思ったことは、
「形のないものの価値を伝えるのは難しい!」
ということです。
広告・デザインなんかは特に業界内での常識的な定価とお客様側との料金的なギャップが生まれやすいのかもしれません。
インターネット広告ともなると、歴史も浅いだけになおさらです。
お客様側からすれば、「何か仕入れがあるわけではないし」「人がいてパソコンがあればすぐ作れるし」と思われるでしょう。
そして、「IT業界はさぞや高給もらってるんでしょ」と言われたりもします。
しかし、実際はホームページなんてポコポコ量産できるものでもないですし、人が一人(会社によっては何人も)付きっきりで手掛けます。
一人の制作者が1ヶ月に作れるホームページの数は限界があります。
同業者さんにいろいろ聞いてみたところ、クオリティを落とさず抱えられる理想的な件数は平均3件くらい、多くても5件という人が多かったです。
しかもこもりきりの作業ではなく、打ち合わせや取材、撮影も含めれば交通費やガソリン代も制作費からまかなわねばなりません。
自分が万が一の事故や病気になった時のことや、家庭の事情で長期の休みを取らなくてはならなくなった時のことを考えたらスタッフの育成もしなくてはいけません。
具体的な数字はここでは出しませんが、ウェブ制作会社が最低限必要な人件費はけっこうな額になります。
多くの雇われデザイナーは、夜遅くまで仕事しています。
年俸制とか歩合制という大義名分の下、残業手当とか深夜手当とかいうものとは無縁の世界で働いたりしています。
結果、時給換算すれば某Mドナルドのバイトより安い。
IT業界が高給取りなんて間違いです。
今では少なくなりましたが、数年前は一部の有名社長などのイメージが強すぎて、そう言われることが非常に多く、複雑な思いをしたことは数知れず。
今でもたまに言われます。
自分としてはここの誤解をとかないとweb業界の価格崩壊は止められないと思っています。
「高い」と感じるお客さんには罪はありません。
(罪を被せたくなる時はありますが…。)
良いか悪いかは別として、今は「安いが正義」みたいな時代ですから。
料金的なギャップに対して、何とか値下げ以外の埋め合わせをしていかなければこの業界の未来は明るいものではありません。
それをしていくのは我々作り手側の使命である気がしてなりません。
自分達の生き残りのためにも、お客さんのためにも。
なんだか取り留めのない話ですみません。
そして、オチのない話で重ね重ねすみません。。。
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