- 2010-07-29 (木) 10:51
- 役立つ情報
先日、Webを仕事にする人間にとって非常に大きなニュースが飛び込んできました。
そのニュースとは・・・
Yahoo!Japanが検索システムをGoogleのものに変更する
というものです。
Web関連の会社だけでなく、お客さん側にも大きく影響が出るであろう重要なことですので、ざっくりではありますがまとめてみたいと思います。
噂とか業界裏話ではなく、公式発表なんです
ヤフーは2010年7月27日、Yahoo! JAPANの検索サービスにおいて米グーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムを採用することを正式に発表しました。
▼Yahoo!Japan側発表
http://pr.yahoo.co.jp/release/2010/0727a.html
▼Google側発表
http://googlejapan.blogspot.com/2010/07/yahoo-japan.html
Yahoo!Japanは2001~2004年、Google検索エンジンを採用していたが、2005年以降は米Yahoo!の提供する検索エンジン(YST)に切り替えていました。
具体的な切り替え時期は未発表ですが(年内との報道あり)、実現すればYahoo!Japanの検索結果に大きな変化が現れるものと予想されます。
ちなみに自分も勘違いしていたことがあるのですが、「ヤフー株式会社」「Yahoo!Japan」というのはアメリカのYahoo!の子会社や、日本法人というわけではないそうです。
独自の決裁権を持っていて、Yahoo!の名前だけを借りて運営しているまったくの別会社(フランチャイズみたいな感じでしょうか?)なので、今回のように米Yahoo!の検索システムを捨ててGoogleに乗り換えるということが可能なのだそうです。なるほどですね~。
Web業界では歓迎の声もありますが…
海外や、Web業界の人間は別として、一般的に日本では「検索といえばYahoo!」という認識がゆるぎないものになっています。
ニュースサイトINTERNET Watchによると、現在、日本におけるメインで使用している検索広告市場のシェアは、
- Yahoo!Japan ・・・ 約51%
- Google ・・・ 約47% (INTERNET Watch 7/28記事より)
だそうです。つまり2つ合わせて9割をゆうに超え、かなり100%に近い数字になります。
(あくまで「検索広告市場」のシェアであって利用率とは違います。複数の検索サイトを使い分けている人も多いですし。
しかし、ほぼ2社の寡占市場と言えることに変わりはありません。)
この2つの検索システムがGoogleに統一されると、どうなるのでしょうか?
素人的に考えるならば、今まで「Yahoo!Japan用の検索対策」と「Google用の検索対策」とを別々に行っていたのが一本化されて、SEO対策が楽になるのではないか?ということが挙げられますね。
とはいえ、逆に検索順位が下がったときのリスクも大きくなるわけで、もしかしたら「検索に強いサイトはより強く、検索対策の弱いサイトはまったく出てこない」という二極化傾向が進むかもしれないなぁという心配もしています。
SEOのスペシャリストさん達のブログ記事をいくつか読んでみましたが、どちらかというと今回の検索エンジン変更を歓迎する意見の方が多かったような印象でした。(私調べ)
というのも、SEOのスペシャリストさん達いわく、Yahoo!Japanの検索は
「スパム的手法や、無意味なリンク展開による上位表示がまだ可能で、真っ当にSEOに向き合っているサイトが評価されにくい。かと思えば、TDP(トップダウンペナルティ)といって、急に検索結果から消されたりということが頻繁にあり、それによってエンドユーザーに必要な情報が本当に提供できているか疑問」
(↑いろんなブログを読んで、私の言葉でまとめなおした文章です。)
ということだそうで、より公平な検索結果の実現を望む声が多くみられました。
じゃあ、結局Yahoo!JapanはGoogeになるの?
さて、結局Yahoo!はGoogleになるのか、両者の違いは無くなっていくのか、というのが一番の興味どころなんですが・・・。
答えはNOだと考えます。
Yahoo!Japan側も、公式発表の中で
「Yahoo! JAPANはユーザー向けにフィットするよう、YST/YSMと同様にYahoo! JAPAN独自の調整を加えながらGoogle の検索サービスをカスタマイズいたします。」
と明記しています。Googleとの差別化を図るため、Googleの検索エンジンを独自にカスタマイズして提供する可能性が高いため、Yahoo!JapanとGoogleの検索結果がまったく同じになるということは多分無いと思います。
そしてもうひとつ、今後は両者とも「パーソナライズド検索」に力を入れていくと思われるからです。
同じキーワードで検索しても、誰一人として検索結果が同じではなくなる
パーソナライズド検索については、今後詳しくブログのネタにしようと考えていたので、今回は軽い説明にとどめておきますが、簡単に言えば
「その人が今までに見たサイト、調べたキーワードの傾向を記憶して、その人に合わせた検索結果を表示させる」
という検索エンジンの機能の事です。
だから、まったく同じキーワードで検索しても、あなたの画面での検索結果と私の画面での検索結果が「あれ?違う…」、なんて事が今後どんどん増えていくことでしょう。
検索サイトの順位、それは水物です。絶対ということはありえません。
検索順位ももちろん大切ではありますが、検索サイトだけに頼るのではない訪問者の確保も今後ますます重要になってくるのだなぁと考えさせられるニュースでした。
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