レンタルサーバ業界の裏話を教えてもらいました
Posted on 2010年7月12日(月) 10:27
5月のPhotoセミナー(過去記事参照)に引き続き、今回も(有)アップルップルさんが主宰するWeb制作者のための勉強会「WCAN 2010 Summer」に参加してきました!
今回のテーマの中で、Web制作者だけではなく、営業さんやお客さんにもぜひ知っていてもらいたいと思った話題がありましたので、ここで紹介したいと思います。
それは、
業界裏事情もふまえたレンタルサーバーの選び方!
この話はお客さんが聞いてもためになりますし、制作会社が再販用のサーバ会社を選ぶときにも参考になりますし、営業さんがお客さんに自社サービスを進めるときのトークにも使えると思います。
ホントに会場で無いと聞いちゃまずいような、一部の社名名指しぶっちゃけトーク部分もありましたんでそこは伏せまして
、それ以外のためになりそうなお話を(自分の感想や解釈を踏まえながら)ここにまとめておきます。
お話しくださったのは、(株)KDDIウェブコミュニケーションズで、ホスティングサービス「CPI」の責任者をしていらっしゃる高畑哲平さん。
難しくなりがちなサーバの話を、やさしい言葉でとてもわかりやすく話してくださいました。
一部抜粋になりますが、時に印象に残った部分を以下にまとめます。
サーバの平均相場は、ケータイ代の1/4程度!
ホームページを置くスペースであるWebサーバ、そして、毎日のように使用するE-mailの送受信を預かるメールサーバ。
この両方の機能を備えたレンタルサーバって、企業にとっては電話と同じぐらい欠かせないもののはず。
しかし、高畑さんによると、携帯電話の月額平均とレンタルサーバの月額平均とを比較すると以下のような結果に・・・・
- 携帯代(3キャリア平均)・・・・・・・・・・・・・月額 7,685円
- レンタルサーバ(共用サーバ・主要8社平均)・・・・月額 1,823円!!
・・・な、なんと安い!
携帯電話は個人でも当たり前のように契約して使っているもの。
それに対し、ビジネスで重要な役割を果たすはずのレンタルサーバ費用が、その1/4程度の予算とはあまりにも軽んじられすぎやしないか?
数字というのはリアルなもんですね。
しかし、レンタルサーバの費用って、月額200円のところもあれば、2,000円のところもあれば、20,000円のところもある。
実際、この料金の違いって何なんでしょうか?
1台のサーバに入ってるお客さんの密度が違う!
料金の違いって多分営業担当者がよくお客さんに訊かれる部分だと思います。
「サーバ容量が違う」「付いてる機能が違う」ということで変わるのは当然なのですが、一見容量も機能も同じように見えて、それでも費用が違うっていうのは、いったい何が違うんでしょう?
よく挙げられるのは、
- サポート体制が違う
(安いところはメールのみの対応、高額なところは電話サポートあり 等) - サーバのマシンのスペックが違う
(使用している機械の性能の問題) - 顧客数が違う
(大手で顧客数が多ければその分安くできる)
といったところでしょうか。しかし忘れてはいけないのが、
同じ機械の中に入ってるユーザーの数が違う!
という点です。
つまり、たとえば1台のサーバスペースを分割して100人に売れば2,000円のサービスになり、1000人に分割すれば200円のサービスになるわけです。
そして重要なのは、2,000×100も200×1,000も、ぱっと見の利益は同じように見えますが、両者は全然違うということです。
1台に100人入れた場合と、1,000人入れた場合では、後者の方がサーバにかかる負荷が10倍になり※、サーバが重くなったり落ちる可能性が高くなります。
(※実際は、単純に10倍になるわけではありません。説明上の便宜的な表現です。)
つまり、そこに安さ以外の選択基準が出るわけです。
「少しでも落ちにくいこと。」
これはビジネスで使用する以上、大変重要な選択基準です。
それでも落ちる時は落ちる。落ちる・落ちないは「運」。
しかし、いくら「落ちないこと」が重要であっても、100%落ちないサーバなどありません。(高畑さん談。)
高畑さんいわく、「落ちる・落ちないは “運”です!」
サーバが落ちる3大原因として、
- (共用サーバの場合)特定のユーザによる占有(設置プログラムの暴走とか)
- 機械的な故障
- 海外からのアタック
が挙げられるそうです。
1.の場合、暴走ユーザがいるかどうかというのは完全に「運」です。意図しなくても、設置したプログラムにエラーがあったり、設置ミスなどで一時的にパワーを占有してしまうこともあり、暴走した本人に悪意が無い場合も多いと思いますので。
2.の場合、機械が故障してから復旧までの期間の目安として、データセンター(サーバ置き場)に近いところにスタッフがいるかどうかが1つの判断基準になったりするそうです。
3.の場合、知名度のある会社の方がアタックを受けやすい傾向にあるそうです。
でも、資金力のある会社の方が、アタックや障害が起きた時に人的リソースがつぎ込めたり、メンテにお金がかけられたりするってメリットはあるみたいです。
これらを踏まえて、「落ちないサーバ」選びは不可能なので、「落ちても復旧体制がしっかりしてるサーバ」選びをすることが重要なようです。
※日本のサーバ会社では、大きく分けると「NTT系」「KDDI系」「GMO系」の3つが最大手だそうで、資金力は多分あるそうな。
(ちなみに弊社はNTT系のサーバを再販させてもらってます。)
まぁ、実際会社が大きければ大きいだけのデメリットもメリットもあるってことですね。当然ながら。
お客さんには、このあたりを考慮してサーバ会社を検討して頂きたいし、
営業さんにはこういう点を説明して、安いが売りのサーバ会社と戦ってほしいなぁと切に願います。
だって、レンタルサーバって、電話と同じくらい大切なインフラなんだから。
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